環境振動の影響評価

自動車や列車等の走行時に発生する交通振動、工場での大型機械稼働時に発生する機械振動、建物内部で発生する床振動等、地盤・建物を介して我々が日常感じる振動は環境振動と呼ばれます。

近年の高速・大量輸送に適用するため、道路の拡張や列車の高速化が行われるに従い、幹線道路の沿道や鉄道沿線に近接する住居からの苦情も多く、また、工場内部のオートメーション化に伴い、従来よりも重機が多くなる傾向にあり、益々環境振動の問題が深刻化されつつあります。

弊社では、これまで培ってきた地盤と構造物の相互作用解析のノウハウを基にして、環境振動の影響評価を解析的に検討しております。解析手法としては、二次元FEM(2.5次元FEM)や三次元FEM、三次元FEM+薄層要素のハイブリッド等を用いています。解析モデルとしては、トレンチや防振壁、地盤改良等をモデルに取り込むことで、防振対策工の効果の検討を行います。

解析事例

列車走行に伴う軌道周辺地盤の振動性状検討

列車走行に伴う軌道周辺地盤の振動性状を解析的に検証しました。

鉛直加速度

列車走行による地表面の鉛直加速度分布

水平加速度

列車走行による地表面の水平加速度分布

機械振動に関する検討

工場内で稼働する機械振動に対して、振動特性に応じた基礎や地盤との共振リスク・基礎上の基準値の確認・振動低減効果を解析的に検証しました。

機械振動の例

機械振動の例

建築物の振動に関する居住性能評価

振動源からの波の伝搬を解析的に検証し、建物や杭への影響を把握し、建築物の振動に関する居住性能評価指針(日本建築学会)との比較検討を行いました。

鋼矢板による防振対策効果:鉛直振動

施工された鋼矢板による振動対策工法の効果を解析的に検証しました。

防振対策なし

防振対策なし

防振対策あり

防振対策あり

関連ソフトウェア

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